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幕 末 の お 金
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幕末期のお金 明治期のお金(1) 明治期のお金(2) 明治期のお金(3) 大正期のお金
昭和前期のお金 戦時中のお金 戦後のお金(1) 戦後のお金(2) 戦後のお金(3)





銅   貨   


(注)通貨単位・・・・江戸期1文銭を、明治期以降に1厘の代用貨として使用
寛永通寶(1文銭:マ通)・・・1厘 寛永通寶(1文銭:コ通)・・・1厘
不明〜昭和28年12月(通用) 不明〜昭和28年12月(通用)

寛永通寶(1文銭:鉄銭)・・・16枚で1厘 寛永通寶(4文銭:鉄銭)・・・8枚で1厘
不明〜明治30年(通用) 慶応2年(1866)〜明治30年(通用)

寛永通寶(4文銭:21波)・・・2厘 寛永通寶(4文銭:11波)・・・2厘
明和5年(1768)〜昭和28年12月(通用) 明和6年(1769)〜昭和28年12月(通用)

文久永寶(4文銭)・・・1厘5毛 文久永寶(4文銭)・・・1厘5毛
文久3年(1863)〜昭和28年12月(通用) 文久3年(1863)〜昭和28年12月(通用)

天保通寶:長郭(100文)・・・8厘 天保通寶:広郭(100文)・・・8厘
天保6年(1835)〜明治24年12月(通用) 弘化2年(1845)〜明治24年12月(通用)


 明治政府は、新しい貨幣の製造を始めたものの、製造設備の建設が遅れたため、当初は
金貨、銀貨のみが製造された。
 そこで、新政府は銅貨の不足を補うため、旧来の寛永通寶、文久通寶ならびに天保通寶
等を代用貨として使うこととした。
 明治4年12月に銅銭貨、5年9月に鉄銭貨(鐚銭貨を含む)の引き換え価格(写真右上に
赤字示す)を定めた。
 新しい銅貨は、明治6年から製造されたが、これらの旧銭は天保通寶が明治24年、鉄銭
が明治30年に通用停止となったが、寛永銅銭、文久銭はその後も廃貨措置が取られず、
昭和28年7月の小額通貨整理法によって、ようやく同年末で通用停止となった。







銀   貨   



一 朱 銀

文政南鐐一朱銀(W:2.63g)
(銀:989、他:11)
鋳造:1829〜1837年


嘉永一朱銀(W:1.89g)
(銀:968、他:32)
安政一朱銀(W:1.89g)
(銀:968、他:32)
明治一朱銀(W:1.88g)
(銀:880、他:120)
鋳造:1853〜1865年 鋳造:1868〜1869年



二 朱 銀

古南鐐(明和型)二朱銀(W:10.19g)
(銀:978、他:22)
古南鐐(寛政型)二朱銀(W:10.19g)
(銀:978、他:22)
鋳造:1772〜1788年 鋳造:1800〜1824年


新南鐐二朱銀(W:7.53g)
(銀:978、他:22)
鋳造:1824〜1830年



一 分 銀

天保一分銀(W:8.66g)
(銀:991、他:9)
安政一分銀(W:8.63g)
(銀:873、他:127)
鋳造:1837〜1854年 鋳造:1859〜1868年



丁  銀

天保丁銀(W:112g)
(銀:261、他739)
鋳造:1837〜1858年
丁銀は、秤量貨幣で1枚1枚の重量が異なる。







金   貨   類



一 朱 金

文政一朱金(W:1.39g)
(金:123、銀:877)
鋳造:1824〜1832年



二 朱 金

天保二朱金(W:1.62g)
(金:298、銀:702)
万延二朱金(W:0.75g)
(金:229、銀:771)
鋳造:1832〜1858年 鋳造:1860〜1869年



一 分 金

元文一分金(W:3.25g)
(金:653、銀:347)
文政一分金(W:3.27g)
(金:560、銀:440)
天保一分金(W:2.80g)
(金:568、銀:432)
鋳造:1736〜1818年 鋳造:1819〜1829年 鋳造:1837〜1858年



二 分 金

文政二分金:真文(W:6.52g)
(金:563、銀:437)
文政二分金:草文(W:6.56g)
(金:490、銀:510)
鋳造:1818〜1828年 鋳造:1828〜1832年

安政二分金(W:5.62g)
(金:209、銀:791)
明治二分金(W:3.00g)
(金:223、銀:777)
鋳造:1856〜1860年 鋳造:1868〜1869年



小   判

元文小判金(W:13.00g)  (金:653、銀:347)  文政小判金(W:13.07g)  (金:559、銀:441)
鋳造:1736〜1818年 鋳造:1819〜1828年



天保小判金(W:11.20g)  (金:568、銀:432) 万延小判金(W:3.30g)
(金:574、銀:426)
鋳造:1837〜1858年 鋳造:1860〜1867年







江戸時代の貨幣単位(四進法)


1両=4分=16朱=4000文(注)

1両 4分 4分 16朱 50〜60匁



1文銭

1000枚
文銭

250枚
100文

10枚
1分 1分 4朱 4朱 1000文 1000文 1000文



金1両当りの銀貨、銭貨の公定相場の推移

慶長14年
(1609年)
元禄13年
(1700年)
天保13年
(1842年)
明治 2年
(1869年)
銀 貨 50匁 60匁 60匁
銭 貨 4,000文 4,000文 6,500文 10,000文
金貨、銀貨、銭貨の交換については、幕府公定の交換相場が
示されていたが、実際の取引では時価相場で交換された。








(幕末期)と 円(明治初期) の関係

 明治4年5月に、新貨条例が公布され政府はつとめて、新金銀貨の通用を速やかに
普及させることとし、種々の手段を尽くして旧金銀貨の収集をはかり、これを改鋳地金
に使用した。
 明治7年9月、布告をもって旧金銀貨の一般通用を禁止した。同時に新貨との交換
価格を定め、明治8年12月までに新貨との交換を実施することとした。
 丁銀、豆板銀は、量目、品位が一定せず、1個の価格が不揃いであったため、新貨
との交換は認めず、地金として取り扱った。

 旧金銀貨は、非常に高いと思いこんで、交換しないものが多く、短期間に新貨幣との
交換を終了させることができず、たびたびの布令をもって交換期間を延長した。
 結果、交換は明治21年12月をもって終了したが、国庫収納は、その後も認められ
旧金銀貨の公納が禁止されたのは、明治32年8月であった。


. 発行年 鋳 造 高 市中在高 重量/枚 純金量 純銀量 交換価格/枚 備考




元文 1736年〜 17,436千両 3,002千両 13.00g 8.49g 4.51g 5円75銭9厘 .
文政 1819年〜 11,043千両 2,160千両 13.07g 7.31g 5.76g 5円02銭9厘 .
天保 1837年〜 8,120千両 3,450千両 11.20g 6.36g 4.84g 4円36銭6厘 .
安政 1859年〜 351千両 74千両 8.97g 5.11g 3.86g 3円50銭5厘 .
万延 1860年〜 625千両 625千両 3.30g 1.89g 1.41g 1円30銭4厘 .


文政 1818年〜 2,986千両 125千両 6.52g 3.67g 2.85g 2円52銭4厘 真文
文政 1828年〜 2,033千両 124千両 6.56g 3.21g 3.35g 2円22銭3厘 草文
安政 1856年〜 3,552千両 2,110千両 5.62g 1.17g 4.45g 95銭0厘 .
万延 1860年〜 50,101千両 50,009千両 3.00g 0.69g 2.31g 54銭3厘 .


元文 1736年〜 小判に含む 小判に含む 3.25g 2.12g 1.13g 1円44銭0厘 .
文政 1819年〜 小判に含む 小判に含む 3.27g 1.83g 1.44g 1円25銭7厘 .
天保 1837年〜 小判に含む 小判に含む 2.80g 1.59g 1.21g 1円09銭2厘 .
安政 1859年〜 小判に含む 小判に含む 2.24g 1.28g 0.96g 87銭6厘 .
万延 1860年〜 小判に含む 小判に含む 0.82g 0.47g 0.35g 32銭6厘 .


天保 1832年〜 12,884千両 7,445千両 1.62g 0.48g 1.14g 36銭5厘 .
万延 1860年〜 3,140千両 二分金に含む 0.75g 0.17g 0.58g 13銭6厘 .
文政 1824年〜 2,920千両 18千両 1.39g 0.17g 1.22g 16銭0厘 一朱金


天保 1837年〜 19,729千両 11,010千両 8.66g - 8.58g 34銭7厘 .
安政 1859年〜 28,481千両 28,380千両 8.63g - 7.53g 31銭2厘 .


明和 1772年〜 5,933千両 473千両 10.19g - 9.97g 40銭3厘 古南鐐
文政 1824年〜 7,587千両 112千両 7.53g - 7.36g 29銭7厘 新南鐐
安政 1859年〜 88千両 7千両 13.62g - 11.51g 46銭5厘 大型


文政 1829年〜 8,744千両 220千両 2.63g - 2.60g 10銭4厘 南鐐
嘉永 1853年〜 9,953千両 9,953千両 1.89g - 1.83g 7銭4厘 .
1円金貨 1871年〜 - - 1.67g 1.50g - 1円00銭0厘 .
1円銀貨 1870年〜 - - 26.96g - 24.26g 1円00銭0厘 .
(注)市中在高は、明治2年現在(数値の信頼性は低い)  交換価格は、明治7年9月現在・・・図録日本の貨幣より






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