左側に目次が表示されていない場合ここをクリックして下さい。
    (すでに、目次がある場合、二重画像になります)


今も使える古いお金
(1241kB)

幕末期のお金 明治期のお金(1) 明治期のお金(2) 明治期のお金(3) 大正期のお金
昭和前期のお金 戦時中のお金 戦後のお金(1) 戦後のお金(2) 戦後のお金(3)





( このページに示すお金は、現在全て有効です )



戦前の紙幣


明治期〜昭和前期の古い紙幣のなかにも、現在でも法的に使える紙幣が、6券種有ります。
旧兌換・1円券(大黒)は、なんと明治18年〜明治21年にかけて製造された紙幣です。

貨幣・紙幣に係わる法令は、幾度となく改正されて、古いもは通用禁止になっていますが、
なぜか、1円券の大黒、右武内、中央武内の3種(6券種)だけは今も生き延びています。

言い換えると、今も使える古いお金は、発行するための根拠となる、法律があるのですが、
これを通用禁止にする法律がないのです。

紙幣の関係法令 貨幣の関係法令



  (旧兌換・1円 券: h78mm×b135mm)               No:壱〜五弐
製造年月:m18.7〜m21.(製造枚数 : 45,117,000 発行:m18.9〜現行通用



(改造・1円 券(前期:漢数字): h85mm×b145mm)        No:壱〜壱五○
製造年月:m22.1〜t5(製造枚数 : 135,000,000枚) 発行:m22.5〜現行通用



(改造・1円 券(後期:アラビア数字): h85mm×b145mm)     No:151〜446
製造年月:t5〜s17.7(製造枚数 : 264,000,000枚) 発行:t5.8〜現行通用
後期券は、記番号の違いの他に、肖像の顎鬚が多く、目つきが鋭い)



(い号・1円 券(前期・番号有り):   h70mm×b122mm)  No:1〜34
製造年月:s18.12〜 (製造枚数 : 30,000,000枚) 発行:s18.12〜現行通用



(い号・1円 券(中期・番号無し): h70mm×b122mm)   No:35〜47
製造年月:  〜   (製造枚数 :10,000,000枚) 発行:s19.11〜現行通用
改正点:番号の廃止



(い号・1円 券(後期・透し変更): h70mm×b122mm)   No:48〜49
製造年月: 〜s21.3(製造枚数 : 21,684,000枚) 発行:s20.5頃〜現行通用
改正点:すかし 桐の不定位置 に変更







戦後の紙幣



 終戦後の、A号券、B号券、C号券及びD号券は、現在でも使える紙幣です。
ただし、小額貨幣の整理に関する法律公布により、昭和28年12月末をもって、
1円未満の、
50銭券以下の小額紙幣は通用禁止となりました。



(A 号 券)


       (A号 ・1円券 : h68mm×b124mm)             組番号:1〜1156
製造年月:s21.3〜s32.3(製造枚数 : 6,278,185,080枚) 発行:s21.3〜現行通用



      (A号 ・5円 券: h68mm×b132mm)                 組番号:1〜92
製造年月:s21.3〜s21.12(製造枚数 : 460,000,000枚) 発行:s21.3〜現行通用



     (A号 ・10円券 : h76mm×b140mm)                  組番号:1〜1977
製造年月:s21.2〜s29.3(製造枚数 : 9,869,055,000枚) 発行:s21.3〜現行通用



(A号 ・100円券 : h93mm×b162mm)                        組番号:1〜7352
製造年月:s21.2〜s24.12(製造枚数 : 6,493,632,000枚) 発行:s21.3〜現行通用






(B 号 券)


    (B号・50円 券: h68mm×b144mm)         No:A−A〜U−V
製造年月:s26.10〜s30.3(製造枚数 :360,600,000枚) 発行:s26.12〜現行通用



   (B号 ・100円 券: h76mm×b148mm)             No:A−A〜TX−W
製造年月:s27.11〜s47.12(製造枚数 : 12,270,200,000枚) 発行:s28.12〜現行通用



  (B号 ・500円 券: h76mm×b156mm)                  No:A−A〜XA−M
製造年月:s26.1〜s44.6(製造枚数 : 1,659,400,000枚) 発行:s26.4〜現行通用



(B号 ・1000円 券: h76mm×b164mm)                    No:A−A〜SJ−W
製造年月:s24.11〜s38.8(製造枚数 : 2,825,000,000枚) 発行:s25.1〜現行通用






(C 号 券)


 (C号 ・500円 券: h72mm×b159mm)                    No:A−A〜BT−X
製造年月:s44.7〜s60.11(製造枚数 : 7,484,000,000枚) 発行:s44.11〜現行通用
.


 (C号 ・1000円 券(前期・記番号黒): h76mm×b164mm)           No:A−A〜FZ−Z
製造年月:s38.5〜s51.3(製造枚数 :1 2,960,000,000枚) 発行:s38.11〜現行通用



記番号:黒色
発行:s38.11〜
記番号:青色
発行:s51.7〜



 (C号 ・5000円 券: h80mm×b169mm)                      No:A−A〜AC−Z
製造年月:s32.2〜s58.10(製造枚数 : 2,219,000,000枚) 発行:s32.10〜現行通用



 (C号 ・10,000円 券: h84mm×b174mm)                       No:A−A〜ZZ−Z
製造年月:s31.11〜s58.12(製造枚数 : 9,323,050,000枚) 発行:s33.12〜現行通用






(D 号 券)


 (D号 ・1000円 券: h76mm×b150mm) 
発行年月:s59.11〜            現行通用






大蔵省銘
記番号:黒

s59.11〜



大蔵省銘
記番号:青

h 2.11〜



大蔵省銘
記番号:茶

h 5.12〜



大蔵省銘
記番号:緑

h12. 4〜



財務省銘
記番号:緑

h13.5〜



国立銘
記番号:緑

h15.7〜



 (D号 ・2000円 券: h76mm×b154mm)
製造:h12. 7〜         現行通用



(D号 ・5000円 券: h76mm×b155mm)
発行年月:s59.11〜             現行通用






大蔵省銘
記番号:黒

s59.11〜



大蔵省銘
記番号:茶

h 5.12〜



財務省銘
記番号:茶

h13.5〜


国立銘
記番号:茶

h15.7〜



 (D号 ・10,000円 券: h76mm×b160mm)
発行年月:s59.11〜              現行通用 






大蔵省銘
記番号:黒

s59.11〜



大蔵省銘
記番号:茶

h 5.12〜



財務省銘
記番号:茶

h13.5〜



国立銘
記番号:茶

h15.7〜


(注)D号券は、発行量が多く、「記番号の色」が変化したり、組織変更等により「銘版」が変化しています。






(E 号 券)  現在使われている紙幣
ニ ホ ン はシークレットマークを示す・・・詳細はこちら


 (E号 ・1000円 券: h76mm×b150mm)
発行年月:h16.11〜             現行通用






記番号:黒色

h16.11〜




記番号:褐色

h23. 7〜




 (E号 ・5000円 券: h76mm×b156mm)
発行年月:h16.11〜               現行通用






記番号:黒色

h16.11〜




記番号:褐色

h26. 5〜

財務省は、新五千円札を平成26年5月12日から発行すると発表した。表面左下の
ホログラムを覆う透明シールを、楕円形から四角形に変更、面積も1.7倍に広げる。
記番号の色も黒から褐色に改める。現行紙幣と寸法や絵柄は変わらない(13.12.2)





 (E号 ・10,000円 券: h76mm×b160mm)
発行年月:h16.11〜               現行通用






記番号:黒色

h16.11〜




記番号:褐色

h23. 7〜







戦後の貨幣
( すべて、現在も有効です )


5円穴無し(d:22.0mm、w:4.0g) 5円穴有り(d:22.0mm、w:3.75g)
年号:s23〜s24年 年号:s24〜s33年
(注)五円貨:昭和34年銘以降、文字が「ゴシック」となる。



10円青銅貨(d:23.5mm、w:4.5g) 50円ニッケル貨(d:25.0mm、w:5.5g)
年号:s26〜s33年 年号:s30〜s33年
(注)十円貨:昭和34年銘以降、縁の「ギザギザ」が無くなる。



旧100円銀貨(d:22.6mm、w:4.8g) 新100銀貨(d:22.6mm、w:4.8g)
年号:s32〜s33年 年号:s34〜s41年



50円ニッケル貨(d:25.0mm、w:5.0g) 旧500円貨(d:26.5mm、w:7.2g)
年号:s34〜s41年 年号:s57〜h11年
(注)五百円貨:平成12年銘以降、材質:白銅貨→ニッケル黄銅貨、W:7.2g→7.0gとなる。




(よこみち)
 大正3年をもって製造が中止されたままになっていた1円銀貨に代わり、昭和23年10月、1円貨
としてはおよそ30年ぶりに黄銅貨が発行された。この一円黄銅貨は、終戦直後の凄まじいインフレ
により、素材が銀から黄銅に変り、大きさも小さなものとなってしまった(他に、50銭黄銅貨あり)
 その後も、インフレが続いたことに加え、昭和25年6月に朝鮮動乱が勃発し、これを契機に製造
が中止されてしまった。

 貨幣は、「補助貨幣損傷等取締法」によって損傷したり、鋳潰してはならないとされており、違反
すると罰せられることになっているのだが・・・・昭和27年5月公布の補助貨幣損傷等取締法臨時
特例によって、短期間の過渡的な措置ではあったが、一円以下の補助貨幣の鋳潰し行為を罰しな
いとされた時期
があったのである(この臨時特例は、昭和28年7月廃止された)
  
 このようなことがあって、1円紙幣の一部は明治期のものも通用が認められていますが、
1円黄銅
貨と50銭黄銅貨は、昭和28年12月の小額通貨整理法により、通用禁止となりました。






現在使われている貨幣



1円アルミ貨(d:20.0mm、w:1.0g) 5円黄銅貨(d:22.0mm、w:3.75g)
年号:s30年〜 年号:s34年〜 文字:ゴシック体

10円青銅貨(d:23.5mm、w:4.5g) 50円白銅貨(d:21.0mm、w:4.0g)
年号:s34年〜  ギザ無 年号:s42年〜

100円白銅貨(d:22.6mm、w:4.8g) 新500円貨(d:26.5mm、w:7.0g)
年号:s42年〜 年号:h12年〜  潜像加工






参考文献:日本のお金 近代通貨ハンドブック (大蔵省印刷局)他


幕末期のお金 明治期のお金(1) 明治期のお金(2) 明治期のお金(3) 大正期のお金
昭和前期のお金 戦時中のお金 戦後のお金(1) 戦後のお金(2) 戦後のお金(3)



左側に目次が表示されていない場合ここをクリックして下さい。
    
(すでに、目次がある場合、二重画像になります)





画像の一部に 「X:表示」 が出て、画像が正常に表示できないことがあります。このような場合には再度、
左側に表示される 
「目次をクリック」 して下さるようお願いします。
また、
「X:表示」を右クリックして、表示されるメニューから「画像の表示」を、左クリックする方法もあります。



inserted by FC2 system