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明治15年(1882年)10月、我が国の中央銀行として、日本銀行が誕生した。 最初の日銀券は、明治17年制定の兌換銀行券条例に基づいて、明治18年か ら発行された、「日本銀行兌換銀券」である。 これは、紙幣1円が銀貨1円と兌換できるとしたものである。これ以降現在まで に、金貨と兌換できる「日本銀行兌換券」と正貨との兌換を停止し、管理通貨制 度で発行している「日本銀行券」の3種がある。 この兌換銀券の中の、大黒1円券および武内1円券は、法的にはなんと現在で も、れっきとした通用紙幣である。 |
旧兌換銀券・1円 券( h78mm×b135mm) 組番号:壱〜五弐 |
..製造年月:m18.7〜m21 、 発行〜禁止:m18.9 〜 現行通用 製造組数・枚数:1〜40組=90万枚、41〜52組=欠番あり・・・全製造枚数 :45,117,000枚 . |
旧兌換銀券・5円券( h87mm×b152mm) 組番号:壱〜参○ | |
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製造年月:m18.11〜m21、 発行〜禁止:m19.1〜s14.3 上記写真は、中島さんご提供 製造組数・枚数:1〜29組=8万枚、30組=2万枚・・・全製造枚数 :2,340,000枚 |
旧兌換銀券・10 円券( h93mm×b156mm) 組番号:壱〜弐九 | |
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製造年月:m17.2〜m21 、 発行〜禁止:m18.5〜s14.3 上記写真は、中島さんご提供 製造組数・枚数:1〜28組=4万枚、29組=3万5千枚・・・全製造枚数 :1,155,000枚 |
旧兌換銀券・100円券( h115mm×b186mm) 組番号:壱〜四 | ||
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改造兌換銀券・1円 券( h85mm×b145mm) 組番号:壱〜壱五○ | |
.製造年月:m22.1〜t5 、 発行〜禁止:m22.5 〜 現行通用 製造組数・枚数:1〜150組=90万枚・・・全製造枚数 :135,000,000枚 . |
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(参考)武内宿禰・・・景行から仁徳の5代の天皇に仕えた忠臣(架空の人物か?) 神功皇后の朝鮮出兵、日本武尊の東国遠征で重要な役目を果たしたとされる。 |
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改造兌換銀券・5円 券( h95mm×b159mm) 組番号:壱〜壱○弐 | |
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製造年月:m21.10〜m31発行〜禁止:m21.12〜s14.3 上記写真は、中島さんご提供 製造組数・枚数:1〜93組=9万枚、94〜102組=90万枚(欠番あり)・・・製造枚数 :15,800,000枚 (参考)菅原道真(845〜903年)・・・平安時代前期の文人で右大臣となる、「学問の神」と言われた 醍醐天皇の時、九州太宰府に左遷されるが、10世紀になって道真の霊を祭る神社があちこちに建てられた。 |
改造兌換銀券・10円 券( h100mm×b169mm) 組番号:壱〜壱壱○ | |
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製造年月:m23.3〜m31 、発行〜禁止:m23.9〜s14.3 上記写真は、中島さんご提供 製造組数・枚数:1〜105組=4万枚、106〜110組=90万枚・・・全製造枚数 : 8,074,000枚 (参考)和気清麻呂(733〜799年)・・・奈良時代後半期の公卿 「民部省例」と「和氏譜」を撰し、水利事業や平安遷都に尽力した。 |
改造兌換銀券・100円 券( h130mm×b210mm) 組番号:壱〜弐七 | ||
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製造年月:m24〜m32 発行〜禁止:m24.11〜s14.3 製造組数・枚数:1〜27組=1万5千枚(欠番あり)・・・全製造枚数 :400,000枚 |
1890年代に入って、世界的な産銀量の増加等もあって、事実上銀本位制度下 にあったわが国では、為替相場が下落し、国内物価が上昇を続ける状況となった。 そこで、明治30年(1897年)3月貨幣法が制定された。日清戦争で得た賠償金 を金準備にあて、1円=金:0.75gとする、本格的な金本位制となった。 (注)明治4年(1871年)5月、の新貨条例制定時は、1円=金:1.5g また、明治35年頃から銀価格が上昇しはじめたため、明治39年に20銭と50銭 銀貨を、明治40年に10銭銀貨の量目を、それぞれ、約25%減量した。 (明治期の物価) 白米10kg:1円12銭(m30年)、大工手間賃:66銭/日(m30年) 入浴料:大人:5銭厘(m30年)、日本酒:25銭3厘/1.8L(m30年) |
(注)銅貨の品位は、銅:950、錫:40、亜鉛:10 |
稲1銭青銅貨(d:27.87mm、w:7.13g) | |
年号:m31〜t4年 |
(注)白銅貨の品位は、銅:750、ニッケル:250 |
菊5銭白銅貨(d:20.6mm、w:4.67g) | 稲5銭白銅貨(d:20.6mm、w:4.67g) | ||
年号:m22〜m30年 | 年号:m30〜m38年 |
(注)銀貨の品位は、銀:800、銅:200(旭日10銭を除く) 銀:720、銅:280(旭日10銭銀貨) |
竜10銭銀貨 (d:17.57mm、w:2.70g) |
旭日10銭銀貨 (d:17.57mm、w:2.25g) |
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年号:m6〜m39年 | 年号:m40〜t6年 |
竜20銭銀貨 (d:23.5mm、w:5.39g) |
旭日20銭銀貨 (d:20.3mm、w:4.05g) |
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年号:m6〜m38年 | 年号:m39〜m44年 |
竜50銭銀貨(d:30.9mm、w:13.48g) | |
年号:m6〜m38年 | |
旭日50銭銀貨(d:27.27mm、w:10.13g) | |
年号:m39〜t6年 |
新1円小型銀貨(d:38.1mm、w:26.96g) | |
年号:m20〜t3年 |
新5円金貨(d:16.96mm、w:4.17g) | 新10円金貨(d:21.21mm、w:8.33g) | ||
年号:m30〜s5年 | 年号:m30〜m43年 |
新20円金貨(d:28.78mm、w:16.67g) | |
年号:m30〜s6年(7年銘存在) |
明治30年(1897年)、金本位制の採用により兌換銀行券条例が改正され、日本 銀行券も金貨兌換になった。これにより日銀券も「日本銀行兌換券」となった。 (注)1円=金0.75g 新しい紙幣は、名称も改造券から「甲号券」に変った、この紙幣から製造工程の全 てが日本人の手によって、自前で行われたことが注目される。 このとき発行(明治32年)された、10円券の裏面には猪がデザインされており、発 行された年の干支が猪であったことも重なり、10円紙幣は「イノシシ」と呼ばれ、大変 親しまれたとのことである。 (明治期の物価) 白米10kg:1円56銭(m40年)、大工手間賃:1円/日(m40年) 入浴料:大人:3銭(m40年)、日本酒:31銭7厘/1.8L(m35年) |
兌換甲号・5円券:前期・万葉がな( h85mm×b146mm) 組番号:い〜す |
.製造年月:m31.10〜m 、 発行〜禁止:m32.4〜s14.3 製造組数・枚数:い〜す組=90万・・・全製造枚数 :42,300,000枚 |
(参考)武内宿禰・・・景行から仁徳の5代の天皇に仕えた忠臣(架空の人物か?) 神功皇后の朝鮮出兵、日本武尊の東国遠征で重要な役目を果たしたとされる。 |
兌換甲号・5円券:後期・アラビア数字( h85mm×b146mm) 組番号:1〜15 | |
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製造年月:m43.9〜m43.11 発行〜禁止:m43.9〜s14.3 上記写真は、中島さんご提供 製造組数・枚数:1〜15組=90万(欠番あり)・・・全製造枚数 :10,850,000枚?? |
兌換乙号・5円券( h78mm×b136mm) 組番号:1〜80 |
.製造年月:m43.4〜mt5.4 、 発行〜禁止:m43.9〜s14.3 製造組数・枚数:1〜80組=90万(欠番あり)・・・全製造枚数 :71,490,000枚 |
(参考)菅原道真(845〜903年)・・・平安時代前期の文人で右大臣となる、「学問の神」と言われた、 九州太宰府に左遷されるが、10世紀になって道真の霊を祭る神社があちこちに建てられた。 |
兌換甲号・10円券:前期・万葉がな( h95mm×b159mm) 組番号:い〜す | |
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製造年月:m32.下〜 、発行〜禁止:m32.10〜s14.3 上記写真は、中島さんご提供 製造組数・枚数:い〜す組=90万・・・全製造枚数 :42,300,000枚 |
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(参考)和気清麻呂(733〜799年)・・・奈良時代後半期の公卿「民部省例」と「和氏譜」を撰し、 水利事業や平安遷都に尽力した。 |
兌換甲号・10円券:後期・アラビア数字( h95mm×b159mm) 組番号:1〜38 |
.製造年月:m43.9〜t3.12 、 発行〜禁止:m43.9〜s14.3 製造組数・枚数:1〜38組=90万(欠番あり)・・・全製造枚数 :33,410,000枚 |
兌換甲号・100円券:前期・万葉がな( h104mm×b180mm) 組番号:い〜は | |
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製造年月:m33.下〜 、 発行〜禁止:m33.12〜s14.3 上記写真は、中島さんご提供 製造組数・枚数:い〜は組=90万(欠番あり)・・・全製造枚数 :1,940,000枚 (参考)藤原鎌足(614〜669年)・・・藤原氏の祖大化の改新(645年)を推進、律令体制の基礎をきづいた。 |
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