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昭和前期のお金
(昭和元年〜昭和10年代前半)

幕末期のお金 明治期のお金(1) 明治期のお金(2) 明治期のお金(3) 大正期のお金
昭和前期のお金 戦時中のお金 戦後のお金(1) 戦後のお金(2) 戦後のお金(3)
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 アメリカ、イギリス、ドイツ等主要国は、大正中期から昭和初期の間に次々と
金本位制に復帰した。これに衝撃を受けた日本も、昭和5年(1930年)1月に
念願の金本位制に復帰した。この時のレートは、2円=1ドルであった。
 この頃、投機的に買われていた円は、一斉に金に兌換され海外に流出した。
ついに、昭和6年12月金兌換を停止、その後、金本位制に戻ることはなかっ
た。

 昭和初期の貨幣は、大正期と同じものが発行された。金貨は、20円が昭和
5年〜7年銘、5円が昭和5年銘で発行された。これらの金貨は、大量に海外
に流出したため、現在では群を抜く稀少金貨となった。
 (昭和前期の物価) 白米10kg: 2円30銭(s5年)、日雇労働者賃金:1円63銭/日(s5年)
     
豆腐1丁:5銭(s5年)入浴料:大人:7銭(s7年)、大工手間賃:3円10銭/日(s3年) 



 (注)銅貨の品位は、銅:950、錫:40、亜鉛:10(桐)
             銅:900、亜鉛:10(カラス)

桐1銭青銅貨(d:23.03mm、w:3.75g) カラス1銭黄銅貨(d:23.03mm、w:3.75g)
年号:t5〜s13年 年号:s13年


(注)白銅貨の品位はすべて、銅:750、ニッケル:250
   ニッケル貨の品位はすべて、ニッケル:1000

小型5銭白銅貨
(d:19.09mm
w:2.63g)
5銭ニッケル貨
(d:19.0mm
w:2.8g)
年号:t9〜s7年 年号:s8〜s12年

10銭白銅貨
(d:22.17mm
w:3.75g)
10銭ニッケル貨
(d:22.0mm
w:4.02g)
年号:t9〜s7年 年号:s8〜s12年


(注)銀貨の品位は、銀:720、銅:280

小型50銭銀貨(d:23.5mm、w:4.95g)
年号:t11〜s13年


(注)金貨の品位は、すべて金:900、銅:100

新5円金貨(d:16.96mm、w:4.17g)
年号:m30〜s5年

新20円金貨(d:28.78mm、w:16.67g)
年号:m30〜s6年(7年銘存在)
(注)金貨の写真は明治期に製造されたもの昭和期のものは超珍品







兌 換 券


 昭和5年(1930年)1月になって、金輸出の禁止を解き金本位制へ復帰
した。

 これを契機に、新しい兌換紙幣が発行されました。  新しい紙幣は、5円、
10円、20円、100円の4種で、昭和5年〜6年にかけて発行された。
 また、昭和17年1月に、5円(2次)券が発行された。200円券は、緊急用
として昭和13年から製造されたもので、実際に発行されたのは、昭和20年
4月である。

 しかし、昭和6年12月には、ふたたび金輸出は禁止され、金兌換も停止さ
れた。昭和17年2月になって、日本銀行法が改正され、金本位制が名実と
もに廃止された。
(昭和前期の物価) 白米10kg:2円50銭(s10年)、日雇労働者賃金:1円31銭/日(s9年)
 豆腐1丁:5銭(s10年)、
入浴料:大人:6銭(s12年)、大工手間賃:2円20銭/日(s12年) 



(改造・1円 券(後期:算用数字): h85mm×b145mm)     組番号:151〜445(446:未確認)
.
製造年月:t5〜s17.7(製造枚数 : 264,000,000枚)発行:t5.8〜現行通用
(参考)武内宿禰・・・景行から仁徳の5代の天皇に仕えた忠臣(架空の人物か?)
神功皇后の朝鮮出兵、日本武尊の東国遠征で重要な役目を果たしたとされる。



(兌換丙号・5円 券: h73mm×b130mm)             組番号:1〜191
..
製造年月:t5.11〜s3.2(製造枚数: 171,620,000枚)発行・禁止:t5.12〜s14.3



(兌換丁号・5円 券(1次): h76mm×b132mm)        組番号:1〜340
.
製造年月:s4.6〜s16.1(製造枚数 : 305,600,000枚)発行・禁止:s5.3〜s21.3
(参考)菅原道真(845〜903年)・・・平安時代前期の文人で右大臣となる、「学問の神」と言われた
醍醐天皇の時、九州太宰府に左遷されるが、10世紀になって道真の霊を祭る神社があちこちに建てられた。



(兌換乙号・10 券: h79mm×b139mm)                組番号:1〜278
.
製造年月:t4.1〜s4.1(製造枚数: 249,990,000枚)発行・禁止:t4.5〜s14.3
(参考)和気清麻呂(733〜799年)・・・奈良時代後半期の公卿
「民部省例」と「和氏譜」を撰し、水利事業や平安遷都に尽力した。



(兌換丙号・10円 券(1次): h81mm×b142mm)          組番号:1〜1179
.
製造年月:s3.10〜s18.4(製造枚数 :1,061,070,000枚)発行・禁止:s5.5〜s21.3



(兌換甲号・20円 券: h86mm×b149mm)                    組番号:1〜29
..
製造年月:t6.10〜s2.6(製造枚数: 26,770,000枚)発行・禁止:t6.11〜s14.3
(参考)菅原道真(845〜903年)・・・平安時代前期の文人で右大臣となる、「学問の神」と言われた
醍醐天皇の時、九州太宰府に左遷されるが、10世紀になって道真の霊を祭る神社があちこちに建てられた。



(兌換乙号・20円 券: h87mm×b152mm)                    組番号:1〜25
.
製造年月:s6.4〜s16.7(製造枚数 : 22,500,000枚)発行・禁止:s6.7〜s21.3
(参考)藤原鎌足(614〜669年)・・・藤原氏の祖
大化の改新(645年)を推進、律令体制の基礎をきづいた。



(兌換甲号・100円 券(後期・算用数字): h104mm×b180mm)        組番号:1〜13

製造年月:t6.9〜s2.7(製造枚数 : 11,490,000枚)発行・禁止:t6.9〜s14.3
上記百円券の写真は、中島さんご提供



(兌換乙号・100円 券(1次): h93mm×b162mm)                    組番号:1〜94
.
製造年月:s3.12〜s18.9(製造枚数 : 84,600,000枚)発行・禁止:s5.1〜s21.3
(参考)聖徳太子(574〜622年)・・・推古天皇の摂政
冠位十二階、十七条憲法を制定、法隆寺、四天王寺の建立など仏教興隆に尽力した。



(兌換乙号・200円 券: h73mm×b123mm)                   No:1〜6

表面:彩紋 、裏面:印刷なし・・・・・・(裏白200円)

昭和初期の金融恐慌時に、銀行救済のためたった2日で急遽製造され
たもので、裏面印刷のない常識外の紙幣であった。流通高も1億6千万
円程度
と言われ、恐慌の平静化とともに急速に市場から引き揚げられた。

製造年月:s2.4〜s2.4(製造枚数 : 5,110,000枚)発行・禁止:s2.4〜s21.3






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